M言語のJIS化と今後の課題


大櫛 陽一
東海大学医学部医学情報学


[概要]
 1995年2月1日付けで、M言語のJISが公布された。これに至るまで の過程と多くの協力に関して整理して報告する。この事業の結果は当学会にと って重要であると同時に、この過程は当学会およびM言語関係者にとって貴重 かつ友好的な体験となった。JISの内容について従来から使い慣れていた言 葉が変更されるなどのありがたくない結果を伴うことになったが、M言語が他 の情報処理システムの仲間入りをし、今後大きく発展するための踏み台として 受け入れる必要がある。
 情報処理の世界の発展はすさまじい勢いで進んでおり、GUI、PCへのダ ウンサイジング、グローバルネットワーク、マルチメディアなどが一般的にな ってきている。また、プラットホームも多様化、高機能化を続けている。M言 語もこうしたトレンドに乗り遅れないようにしなければならない。現在ISO に計られている次期バージョンの実用化と標準言語化に積極的に取り組む必要 があるものと思われる。