M言語のFA化の現状と将来
北川 修一、西山 強
(株)セーレンシステムサービス
1.はじめに
セーレンでは、古くから積極的にコンピュータの利用を行っており、最近で
は、基幹業務である工場の生産管理についても手掛けている。
しかし、近年のダウンサイジングの流れから、M言語によるシステム構築を
はじめている。
2.M言語への取り組み
基幹業務への適用を考え、以下の方策をとってきた。
1)ベンチマークの実施
93年初めに当社の業務アプリケーションを想定したM言語(DTM)の
パフォーマンス評価を行い、実用可能と判断した。
2)小規模システムへの適用
93年には、顧客管理・品質管理など小規模システムをM言語で開発した。
まずまずの結果であったが、より大規模な開発のためにはツール類の整備
が必要と判断した。
3)開発プラットフォームの整備
94年からは、開発運用ツール整備と、実システムでの適用・改良のサイ
クルを回しつつ基幹システムへの適用を進めている。
3.応用しシステムについて
1)対象工場とシステム
今回見学した工場は、裏地加工を主体とする工場であり、その商品特性から
80年初期に汎用機導入で、業務管理システムが稼動している。
2)工程進捗システム
この工場では、システム化が見送られた領域から着手した。
専用端末の制御を含む24時間システムである。
3)検査端末システム
検査作業員による操作性検証・多数端末稼動時の影響チェック・汎用機との
連携処理を行っている。